2013年2月9日土曜日

電話

土曜日はいつもお昼ぐらいまで寝ている。
私は寝ることが大好きで、旅行先でも、特に予定がないと、
お昼ごろまで寝てしまうぐらい、寝ることが好きだ。

この日も例に漏れず、寝ていると、午前11時ごろに携帯電話の着信音で起こされる。

「○○ですが、こちらは××様の携帯電話でしょうか?」

2日前に検診を受けた施設からだった。

「乳がん検診のエコーで、悪性を完全に否定できない影が見つかりました。
紹介状と撮影したエコー画像を宅配便にてお送りします。
1ヶ月以内に、乳腺外科で精密検査を受けてください」

寝耳に水とはこのことだ。
とはいうものの、どう考えてもあのエコー検査の長さは異常だった。
やっぱり、という気持ちもその後すぐに浮かんできた。
電話を切ってから、しばらく呆然とする。
眠気もどこかに吹っ飛んでしまった。

「私、乳がんかもしれないんだ……」
自分の置かれている状況をやっと理解しながら、まずは、乳がんの精密検査について、猛烈にインターネットで調べ始める。
精密検査の内容はもちろん、その結果、悪性と確定診断が下る確率も。

しかし、どの施設に行けばいいのかがよくわからない。
大学病院だと、時間もかかるようなので、できれば診断までは、クリニック的なところがいいのではないかと考え始める。

私は友達が片手で数えられるほどしかいないので、相談できる相手も限られる。
そのうちの1人に(私の中では一番古い女友達でシングルマザー)、
評判がよい乳腺外科はないかと聞いてみる。

いくつか紹介してくれたんだけど、ホームページなどで調べてみたが、教えてもらったクリニックでは、自分が得たい結論をきちんともらえないかもしれない可能性が見えるのと、最終的に手術などが必要になった場合に、紹介してもらう病院をある程度選べるところがいいと、だんだん自分の希望も分かって来た。

いくつかクリニックを絞り込んだのちに実家に帰る。
母に現状を告げる。
そして、近所の102歳でなくなったおばあちゃんのお通夜へ。

昨年の11月に私も92歳の祖母をなくし、その祖母と仲がよかった近所のおばあちゃん。
私の祖母がなくなってから、ほどなくして、近所のおばあちゃんも逝ってしまった。

残った祖父は軽い認知症で、母は介護に疲れ果てている。
父も元気ではあるものの、もともと色々な持病を抱えている。
もし、私ががんになってしまったら……。
色々不安がよぎる。

でも、とりあえずは精密検査を受けなくては。

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