2013年2月25日月曜日

病名

私の乳がんの正式な病名は以下のとおり。
浸潤性小葉癌
しんじゅんせい/しょうようがん、と読む。

乳がんは、その名の通り乳房にできるがんの総称だ。
乳房内は主に、組織を形づくるじん帯と脂肪、それらに守られた乳腺葉、乳頭へつながる乳管の4つの部分でできている。腺房という組織が乳管でつながれてまとまったものが乳腺小葉、乳腺小葉が乳管でつながれて集まったものが乳腺葉だ。

乳頭から乳管があって、そこからぶどうの房状につながっているのが乳腺葉で、ぶどうの房全体が乳腺葉、ぶどうの粒が乳腺小葉というイメージ。出産に合わせて乳腺小葉で産生された乳汁(母乳)は、乳管を通って乳頭から外へ出る。

その乳汁が産生される部分にがんができた、というわけだ。

乳がんというと、その90%が乳管から発生する「乳管癌」を指すのだが、私の場合は特殊型の1つになる。特殊型の中では比較的多く、乳がん全体の4~5%を占めている(少ないな……)。
日本では、少し前まで1~2%と本当に少数だったみたいなんだけど、最近は増えているとのこと。外国でも少数派で、やはり5~10%程度とされている。

小葉癌は、乳管癌に比べてがん細胞が小さく、次のような特徴を持つという。
・細胞が飛び散りやすいので、多発しやすい(しばし両側に見られる)
・遠隔転移をする場合に、乳管癌の遠隔転移(骨、肺、脳)とは違った場所に転移しやすい
・抗がん剤が効きにくい(そのかわりホルモンに対する内分泌療法が効くとされている)

以下の2つは、現時点ですでにコメントを付けられる特徴。
・50歳以上の閉経後の方に多い
※私、まだ30代なんです……もちろん、閉経もしてません。

・しこりが触れにくいことがあり、進行した状態で発見されることが多い
※この、しこりが触れにくいというのは本当でした。今だに私は、自分で触ってもよくわかりません。
※なお、マンモグラフィーには、去年も今年も何も写っておらず、エコーでしか出ませんでした。

予後は乳管癌と比べて確実に悪いというわけではないらしいのだが、どうもサンプル自体が少なくて、エビデンスもはっきりしてないんじゃないかと思う。とにかく、調べてもあまり情報が無いので、この先どうなるのかがよくわからない……。予後が悪いと書かれているものもあれば、初期であれば乳管癌よりも、予後がよいという結果があるとしているものも。ま、いずれにせよ、患者個人個人にとっては1か0なので、どうしようもないといえば、そうなんだが。

ただ、確かに、乳がんの方のブログとかを見ても、浸潤性小葉癌の方は本当に少ないし、自分と同じ状況にいるような方は見つけられなかった。そりゃ、そうだよね。5%だもの。でも、特殊型の中では多かっただけ、ましなのかな。

診断をしてくださった先生によれば、原発の腫瘍だけで、多発さえしてなければ、乳管癌と同じ治療になるとのこと。その確率は五分五分ぐらいかな、ですと……。とりあえず、全身の検査の結果を待たねば。

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