2015年6月30日火曜日

生日快樂!

檸檬豆花超好吃!

というわけで、台湾へ。
今はライチ(もちろん生の!)が美味しい時期で、友達からさっそく差し入れをいただき、モグモグと。

実は、昨日は私の誕生日でした。
新しい毎日が始まる誕生日、ということで。あはは。

友達にケーキまでおごってもらってしまった。いい年なのにね。


生日快樂、我!

2015年6月18日木曜日

2つの臨床試験が導き出したもの(ザンクトガレン2015)

ザンクトガレン2015のサブタイプの表みたいなの(笑)は、前回、前々回とはちょっと変わってて、その理由は内容を読めばわかるんだけど、とりあえず、大きなトピックとしてはこの記事を読むといいかも!

(PDFです。要会員登録かも←無料で誰でもできます)

散々ぶつぶつ言ってた、閉経前乳がんの内分泌(ホルモン)治療にOFS(Orvarian Function Suppression=卵巣機能抑制)+AI(Aromatase Inhibitor、アロマターゼ阻害薬)を用いるケースに関して詳しく書いてある。今後、これが普通になるのかしら。

2015年6月16日火曜日

お引っ越しメモ

本当にどうでもいいですけど、いま、ダラダラと前のBlogの引越しをしていて、結構これが面倒なのでメモして忘れないように。

前に使っていたサービスはExcite Blogっていうやつだったんだけど、無料だと、広告がうざいし、投稿画面の使い勝手もイマイチだったので、違うサービスにしようと思って、グーグル先生のものを使うことにした。

どうもExcite Blogって独自の形式を使っているようで、引越しが面倒だということに今更気がついたのだが、いろいろ調べた結果以下の方法でのんびりインポート中。
もっと簡単にできないかなーと思いつつ、ま、暇なのでいいか、ということで。

・FC2Blogにまるごと移動(ツール有、Blog記事自体は非公開に)
・FC2Blogのデータバックアップ
 テキスト:「エクスポート」から記事をMovable Type方式で吐き出す
 画像:「ファイルバックアッップ」から。ダウンローダーを使うと便利
・テキストの日付の形式をここでBlogger形式にしておく
・ダウンロードした画像をグーグル先生の画像ストレージPicasaに突っ込んで、RSSからアドレスを取得しておく
・日付を変更したテキストと、RSSのリンクから、テキスト上の画像リンクをここで変換
・日付を変更し、画像のリンクを変更したテキストを、ここでXMLに変換
・bloggerの「設定」→「その他」→「ブログをインポート」でXML化したファイルをアップロードする
※ファイルサイズがデカいと、なかなかアップロードできない… …ので、小分けに。
※ラベルはカテゴリーから取得、タグはそもそも保存されない
※コメントのフラグが反映できない(隠しコメントの設定がそもそもない)

利用させていただいた各ツール、本当にありがとうございます。
とっても便利に使わせていただいております!

ここまで読んでいただいてなんとなく気がついたかもしれませんが、私、結構オタク気味です。でも面倒臭がりなんで(だから、たぶん本物のオタクではないw)、さっさとできないんですよね。あと、いくつかインポート時に問題が発生してるんで、引き続き微調整しながらアップしていきます。ダラダラと (笑)。

2015年6月10日水曜日

術後の検査(2年後:検査&手術病院でのフォローアップ)、放射線治療(フォローアップ5)

すこし時間がたってしまったが、術後2年目の検査と手術病院でのフォローアップ、放射線治療のフォローアップがあった。

前から書いている通り、私は東京都医療連携手帳(がん地域連携クリティカルパス)を使っており、術後のホルモン療法は乳がんを診断してくれたクリニック(連携先)にて管理してもらっている。この連携手帳を使う場合、特に経過が問題ない場合でも、1年に1回連携元となる病院(私の場合は手術病院)に検査結果を持って行き、診察を受ける。

去年はⅠCTPと呼ばれる、骨転移の腫瘍マーカーが基準よりも高くて、冷や汗をかいたけれども、今年はそれも基準内で、マンモグラフィーも超音波も問題なく、クリニックでの検査は無事終了。そこでも、10年間ホルモン療法を続けるとされるのは、どんなリスクがある人なのか、という話を聞くと、まだ決まってないらしいが、再発リスクのベースラインリスクとして用いられているリンパ節への転移など、または受けているならば多重遺伝子診断結果じゃないかという感じの話だった。私の場合は、今の基準だと5年で大丈夫だと思うけど、またその時になってみたら変わるかも、的な感じで。相変わらずよくわからないな〜と思いつつ、診断先生からは「ボンボン先生によろしく!」と。


そして、1年ぶりにボンボンの診察を受ける。今回は拍子抜けするほど診察が時間通りで、逆にビビってしまった。もしや、人気なくなった?とかね。まあ、推察される理由はあるんだけど、そうなのかもと、ちょっと納得してしまった。検査結果も問題ないですね、と一通り確認して「OK」を書き込んでくれ、LH-RHアゴニストは、生理が戻ってきたとしても、2年で終了にしましょうということになった。現状の不眠から始まった適応障害の話をしたところ、たぶん、LH-RHアゴニストの効果が薄れれば、だいぶ体調もよくなるはず、とのことだった。本当にそうであってほしいんだけど……。

そして、連携手帳というものを持って診察を受けに行っているのだが、今はたぶん変わったと思うんだけど、私がいただいている連携手帳の作りがあまりにもちゃち過ぎて、本当にびっくりしている。これは10年使うことになっているんだけど、どう考えてもありえないほどにひどい。紙の質が悪くてペラペラだし、使っているイラストが仰天するほどダサく(たぶん、ワードのクリップアートとか←マジか!)、ボンボン曰く「まあ、3年ぐらいで溶けちゃうんじゃないかと思うんで(←意外と面白いこと言うな!)、溶けたら溶けたでいいですよ〜」ですと。「こっちの病院も忘れないでくださいね」などと、そもそもあなたが私を絶対に忘れているだろうと思うようなことを言いながら、「また来年、元気な姿でお会いしましょう」と送り出してもらった。

その後は、放射線腫瘍科で恒例のフォローアップ。前回は新しい先生(←名前です)が別の科で研修をしているとかで違う先生にバトンタッチされていたので、1年ぶり。でも、たぶん、先生になりたてぐらいから担当してもらっているようなので、いろいろと覚えてくださっている。こちらは、ざっと色素沈着の状態を見て、「もうちょっと、ですね」と、やっぱりまだ少し残っている感じ。あとは、胸の音を聞いて終わり。

「この、放射線治療のフォローアップっていつまで続くんですか?」「一応、5年なんですけど、『お元気ですか?』的なものなので、もう、今の時期になってしまえば、来なくても大丈夫ですよ。放射線治療後に起きる症状が出る時期はほぼ終わってるので」ですと。あとは、先生も暇そうだったので、雑談。全然放射線治療とは関係ない、不眠からはじまった一連の話をして「お医者さんとかもそういうことってあるんですかね」と聞くと、先生の周りではあまり聞かないらしい。「ただ、外科の先生とか、ほんといつ寝てるんだってぐらい忙しそうですけどね〜」と。

2年目も無事終了。はやくLH-RHアゴニストの効果がなくなって、体が楽になりますように!

2015年6月8日月曜日

Diary of a Surgery(手術日記)

この記事が出たのって、なんと!3月のことだったんですが、やっと日本語にしてみました。なんとなく読んではいたんですけど、実際、日本語にするのって本当に難しいですね。なんちゃって翻訳をしてみるたびに、翻訳者のお仕事に対して、尊敬の念を隠せません … …。

以前の両乳房を切除した際の元記事はこちらです。

このなんちゃって翻訳をするのに、以前の記事を見ていて思ったのですが、アンジーが名前に"Pitt"って入れたのは今回が初めてで、よくよく調べてみると、2014年にパートナーのブラッド・ピットと結婚したそうなので、前の記事の際には入っていなかったってわけなんですね(ゴシップっぽいネタですけど、気になってしまった・笑)。

翻訳で間違いやお気づきの点などがあったら、遠慮なく教えていただけるとうれしく思います。他力本願でいつもすみません。

Diary of a Surgery(手術日記)


TWO years ago I wrote about my choice to have a preventive double mastectomy. A simple blood test had revealed that I carried a mutation in the BRCA1 gene. It gave me an estimated 87 percent risk of breast cancer and a 50 percent risk of ovarian cancer. I lost my mother, grandmother and aunt to cancer.

自分の両乳房に対して予防的乳腺切除を行ったという選択について書いたのは、2年前のことだ。簡単な血液検査によって、BRCA1遺伝子に変異があるということが明らかになった。その結果によれば、私には乳がんになる確率が87%、卵巣がんになる確率が50%あると推定されるとのことだった。私の母と祖母、そして叔母はがんで亡くなった。


I wanted other women at risk to know about the options. I promised to follow up with any information that could be useful, including about my next preventive surgery, the removal of my ovaries and fallopian tubes.

私がBRCA1遺伝子に変異があることを知ったのちに予防的乳腺切除を行ったが、その次の予防策として卵巣と卵管切除の手術を行った。これらを含めてさまざまな有用な情報を追うことにより、同じリスクを持つ女性に選択肢があるということを知ってもらいたく思っている。


I had been planning this for some time. It is a less complex surgery than the mastectomy, but its effects are more severe. It puts a woman into forced menopause. So I was readying myself physically and emotionally, discussing options with doctors, researching alternative medicine, and mapping my hormones for estrogen or progesterone replacement. But I felt I still had months to make the date.

卵巣と卵管切除の手術も行うことを予定していたが、乳腺切除よりも複雑ではない手術ながら、強制的に更年期を迎えさせるため、身体に対して与えられる影響はより深刻だ。そのため、私は医師らと相談を行い、代替医療を探し、失われるエストロゲンとプロテスゲロンといった女性ホルモンの置き換えを計画しながら、自分の心と体の準備を行った。とはいえ、実際に行う日は、まだ先のことだろうと考えていた。


Then two weeks ago I got a call from my doctor with blood-test results. “Your CA-125 is normal,” he said. I breathed a sigh of relief. That test measures the amount of the protein CA-125 in the blood, and is used to monitor ovarian cancer. I have it every year because of my family history.

その後、2週間前に医師から「CA-125の値は正常ですね」と告げられ、ほっと安堵のため息をついた。CA-125は血液中のCA-125タンパク質を計測する検査で、卵巣がんのモニタリングのための腫瘍マーカーとして使われている。先に書いた家族歴から、私は毎年この検査を受けている。


But that wasn’t all. He went on. “There are a number of inflammatory markers that are elevated, and taken together they could be a sign of early cancer.” I took a pause. “CA-125 has a 50 to 75 percent chance of missing ovarian cancer at early stages,” he said. He wanted me to see the surgeon immediately to check my ovaries.

でも、これが全てではなかった。医師から「CA-125ではないが、炎症によって上昇しているマーカーが複数あり、これらは早期がんの兆候を表すものかもしれない」と告げられ、私はしばし黙り込んだ。さらに、「CA-125は、早期卵巣がんを50〜70%の可能性で見落すともされているのです」と続け、早急に外科医に、卵巣をチェックしてもらうことを勧めてきた。


I went through what I imagine thousands of other women have felt. I told myself to stay calm, to be strong, and that I had no reason to think I wouldn’t live to see my children grow up and to meet my grandchildren.

その言葉に、母親ならば感じるであろう気持ちが通り過ぎていったが、自分自身に「落ち着いて、気持ちを強く持って」と言い聞かせた。自分の子供が成長し、そして生まれる孫の顔が見れないという理由はどこにもないのだから。

I called my husband in France, who was on a plane within hours. The beautiful thing about such moments in life is that there is so much clarity. You know what you live for and what matters. It is polarizing, and it is peaceful.

フランスにいた夫に電話をかけると、その2時間後に彼は飛行機に乗っていた。人生の中で美しいと感じる瞬間は、自分の生きている目的そして、直面している問題がはっきりとわかることだ。それは両極端であり、平穏だということ。


That same day I went to see the surgeon, who had treated my mother. I last saw her the day my mother passed away, and she teared up when she saw me: “You look just like her.” I broke down. But we smiled at each other and agreed we were there to deal with any problem, so “let’s get on with it.”

同じ日に、私の母を診てくれていた外科医を訪れた。その外科医と最後に会ったのは、母がなくなる前日だった。そして、私を見ると涙を浮かべて「あなたは、お母様そっくりね」と言い放った。なんてショックなことだったか。しかし、今、直面している問題に対処するために意見を合わせ、「さぁ、はじめましょうか」と、お互いに微笑みあった。


Nothing in the examination or ultrasound was concerning. I was relieved that if it was cancer, it was most likely in the early stages. If it was somewhere else in my body, I would know in five days. I passed those five days in a haze, attending my children’s soccer game, and working to stay calm and focused.

検査や超音波には、何の問題もなかったので、もし、がんがあったとしても、それはごく初期のものであるだろうということに安心していた。どこか私の体にがんがあったとしても、5日後にわかることだ。その5日間はもうろうとしながらも、子供のサッカーの試合に参加するなどして、落ち着いて集中するように心がけていた。


The day of the results came. The PET/CT scan looked clear, and the tumor test was negative. I was full of happiness, although the radioactive tracer meant I couldn’t hug my children. There was still a chance of early stage cancer, but that was minor compared with a full-blown tumor. To my relief, I still had the option of removing my ovaries and fallopian tubes and I chose to do it.

結果の日がやってきた。PET/CTに問題はなく、腫瘍検査も陰性。検査で使った放射性物質のせいで、子供達を抱きしめられなかったけれども、幸せに満ちた気分だった。初期のがんがある可能性はまだ残っていたが、本格的ながんの腫瘍にくらべれば重大な状態ではない。その初期のがんの可能性をも排除するために、卵巣と卵管を切除するという選択肢が残っていたが、私はそれを選ぶことにした。


I did not do this solely because I carry the BRCA1 gene mutation, and I want other women to hear this. A positive BRCA test does not mean a leap to surgery. I have spoken to many doctors, surgeons and naturopaths. There are other options. Some women take birth control pills or rely on alternative medicines combined with frequent checks. There is more than one way to deal with any health issue. The most important thing is to learn about the options and choose what is right for you personally.

この決断をしたのは、私のBRCA1遺伝子に変異があるからではない。このことについて、他の女性にも意見を聞いてみたいものだが、BRCA検査で陽性だからといって、卵巣切除の手術と結びつくということではない。外科や自然療法を用いる医師らとも話し合い、他の選択肢があることもわかっている。ピルを使ったり、他の薬を飲みながらこまめな検査を受けている女性たちがいることもわかった。どんな健康に関する問題であっても、対処方法は1つではないのだ。もっとも重要なことは、どんな選択肢があるかを知り、自分にとって相応しい方法を選ぶということだ。


In my case, the Eastern and Western doctors I met agreed that surgery to remove my tubes and ovaries was the best option, because on top of the BRCA gene, three women in my family have died from cancer. My doctors indicated I should have preventive surgery about a decade before the earliest onset of cancer in my female relatives. My mother’s ovarian cancer was diagnosed when she was 49. I’m 39.

私のケースでは、お会いした西洋医学と東洋医学の医師らと、卵管と卵巣を切除することが最良の選択肢であるという合意に至った。なぜなら、私の3人の親族はBRCA遺伝子がもっとも関係しているがんを発症して亡くなっているからだ。医師によれば、もっとも若い年齢でがんを発症した親族の、その年齢の10年前に予防手術を行うべきだと示した。私の母が卵巣がんと診断されたのは49歳のときだった。そして、私は今39歳だ。


Last week, I had the procedure: a laparoscopic bilateral salpingo-oophorectomy. There was a small benign tumor on one ovary, but no signs of cancer in any of the tissues.

先週、私は「腹腔鏡下両側卵管卵巣摘除術」による手術を受けた。その結果、卵巣の1つに小さな良性腫瘍の兆候があったが、どの組織にもがんそのものはなかった。


I have a little clear patch that contains bio-identical estrogen. A progesterone IUD was inserted in my uterus. It will help me maintain a hormonal balance, but more important it will help prevent uterine cancer. I chose to keep my uterus because cancer in that location is not part of my family history.

今、自分の身体のホルモンバランスを保つために、人工的にエストロゲンを含んでいるパッチを貼っている。また、子宮にプロゲステロンのIUDを入れたが、これはホルモンバランスを保つだけでなく、子宮がん(注:たぶん、子宮体がんのことだと思います)を予防してくれるものだ。子宮を残したのは、親族に子宮がんを患った人はいないからだ。


It is not possible to remove all risk, and the fact is I remain prone to cancer. I will look for natural ways to strengthen my immune system. I feel feminine, and grounded in the choices I am making for myself and my family. I know my children will never have to say, “Mom died of ovarian cancer.”

すべてのリスクを取り除くことはできないし、私はがんになりやすいままだ。だから、自分の免疫システムを高めるための自然な方法を模索している。それでも、私は自分の女性らしさを感じているし、私がとった選択は自分自身のためであり、家族のためである。子供達は「私のママは卵巣がんで死んだの」と言わないで済む。


Regardless of the hormone replacements I’m taking, I am now in menopause. I will not be able to have any more children, and I expect some physical changes. But I feel at ease with whatever will come, not because I am strong but because this is a part of life. It is nothing to be feared.

ホルモンを置換しているにもかかわらず、私は今、更年期になった。もう子供を授かることはないだろうし、自分自身の身体に変化があることだろう。とはいえ、何が起ころうが気にしない。それは、私が強いからではなくて、人生の一部として起きることなのだから、恐るるに足らない。


I feel deeply for women for whom this moment comes very early in life, before they have had their children. Their situation is far harder than mine. I inquired and found out that there are options for women to remove their fallopian tubes but keep their ovaries, and so retain the ability to bear children and not go into menopause. I hope they can be aware of that.

子供を授かる前に、私とおなじように人工的に更年期へと突入しざるをえない女性のことを深く考えている。その状況は、私よりもより辛いはずだ。また、卵管を切除しても、卵巣を残し、妊娠する能力を残したまま閉経しないという方法があることも知った。彼女たちに、この方法をぜひ知ってもらえればと思っている。

It is not easy to make these decisions. But it is possible to take control and tackle head-on any health issue. You can seek advice, learn about the options and make choices that are right for you. Knowledge is power.

(私が行ったような)このような決断を下すことは容易ではない。しかし、健康上の問題は真正面から取り組めばコントロールできるものもある。アドバイスを求めたり、選択肢を探すことが、自分にとって正しい決断をもたらす。知識こそが「力」となるのだ。