2013年3月22日金曜日

診察と検査3

気がつけば、告知から1ヶ月経った。私の乳がん人生も歴史ができてきたなぁと思いつつ。

今日はこれまでの一連の検査結果を聞くのと、今後の治療方針の相談に。
これまで、ずっと私ひとりで告知も診察も受けて来たんだけど、毎度診察のたびに「おひとりですか?」と聞かれるので、今日はなんとなく暇そうだった父を連れて行ってみた(笑)。治療に関しては、この1ヶ月、情報を調べまくったおかげで標準治療に関しては大体の方向性が分かっているのと、とりあえず手術を受けて、術後の病理診断が出ないとこの先の治療方針は立てられないので、父が来たところで特に役には立たないのだが、やっぱり家族には聞いてもらっておいた方がいいかなという思惑もある。

主な話としては、PET/CTとMRIの検査結果は、どちらも1cm弱の腫瘍以外に所見は見当たらない(遠隔転移なし、腫瘍の広がりなし、リンパ節への転移なし)ということで、T1N0M0=ステージ1という当初の予定どおり、手術の術式は乳房温存で行けそうということになった。ただし、やはり小葉癌の場合の広がりは切除してみないとわからないと言われる。もしも温存した場合、術後の病理診断で切除範囲よりもがんが広がっている場合は、再手術になるとのことだが、どのくらいの割合でそうなるのかが気になると口を挟んだところ「10人に2人ぐらいかな」とのこと。「えー!思ったよりも多いですね」「いや、いや、少ないですよ」とさらりと主治医は言うが、10人に2人って、5人に1人ってことだから(なぜ、こちらを言わない!)、20%ですよ!多いでしょう?それ……。ちょっと、ちょっと、それは患者に対しての配慮が足りないですよー、もうちょっと言い方考えた方がいいですよーと思ったが、それを遮るように「こうやって画像診断して切除範囲を絞り込まなかったら、10人に4人が再手術なんですよ」と、それと比較してもしょうがないだろう?ということをしゃあしゃあと言いやがって、と思ったが、まあ、10人に4人の時代に比べれば、先生的には少ないんだろうから、まあいいや。あとで父と「どう考えても、5人に1人が再手術って多いよね」と愚痴り合ってしまったが(笑)。

そして、切除範囲は最大5cm程度(1cmの腫瘍回りにマージンを最大+2cm程度)となりそうで、どうしても温存した場合は、乳房の変形は免れない。どれぐらい変形するかはわからないそうだが(そりゃそうだが、思わず私と同じような位置で、同じぐらい切除した人の写真とかないんですかーと聞いてしまった←あったとしても患者さんの写真は勝手に見せられないし、そもそもそんなものもないと言われたんですが、いや、たぶん、探せばどっかにあると思うんですけど……)、そこでちょっと悩んでしまった。先生的には、全摘でもかまないが、それはそれで再建も大変ですよーと。そうなんだよね……。

確かに、再建は大変。でも、乳房の変形もやだし、そのうえ再手術になるのも辛いしと、とりあえず術式に関しては、手術の前日まで悩ませてもらうことになった。「それが今一番大変な悩みだと思うのですが、乳がんの場合は、手術は通過ポイントに過ぎないんです。その後の方が大切だし、長いんですよ」と、確かにそれはわかるんだけど、ね。前にも書いているとおり、乳房にそれほど執着はないんですが、私も女性なので、「あちゃー!やめとけばよかった!」ってなるのはイヤだなーと思うんですよ。取ったものは戻せないから。

その後、手術の日と入院の日を決めて、入院した日の夕方にもう一度、手術の術式に関して相談することにして今日は終わり。いよいよだな、という感じになってきた。

ちなみに、主治医に会った父は特に質問もしなかったが、診察室を出て一言。
「いいとこのボンボンって感じだなー。なんで乳腺外科なんて選んだんだろう……」
ナイス感想!ほんとうだわー!私も知りたいわー!
今度聞いてみよう(笑)。

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