2015年12月29日火曜日

先領一杯,另一杯寄杯(先に一杯もらって、もう一杯は取り置きします)

あと数日で今年も終わる。
台湾では旧暦で新年を祝うので、日本のような師走感はまったくない(その代わり、旧暦の新年前は日本の師走のような感じになるのだけど)。でも、今年も終わるのだなーと、日本人の私は不思議な気分になる。

クリスマスも日本と同じような感じで、クリスマスツリーがデパートのような所に飾られたりするのだけれど、別に宗教的なものではなくて、単なるお祭りのようなものである。

こんな感じのクリスマスツリーがどーんとあって、日本みたい

私はといえば、通っている大学で台湾人の男子学生に誘われて食事をし(親子ほど年が離れているので、特別な関係というわけではない。いつか書こうと思っているけど、台湾の男性というのは、びっくりするほど女性に対して優しい人が多い。もしも私が若かったら、何度恋に落ちたことかとw)、彼の家でくだらない動画などを見て、ダラダラしていた。こんな年でこんなことしてていいのかなーと思うけど、終わりはくるのだとはっきり言って思いたくなくなるくらいに心地いいというのも事実だ。

仕事も病気も全部忘れて、この地でずっと暮らせればいいのにと、思わずにはいられない。

今年の更新はこれが最後になりそうだ。何よりも、私自身の変化が大きかった年だったと思う。これも乳がんになったからなのかなとも思うが、人生の大きな節目となったことは事実だ。

生活の場を移すことになり、なかなか更新をすることができなかったけれども、それでも、ここを見つけてくださり、さらに読んでくださった方々に感謝しております。
メッセージをくださった方も、本当にありがとうございました。

来年も皆さんにとって良き日々、明日を迎えられる日々が続きますように!
良いお年をお迎えくださいませ。

以降はどうでもいい台湾話なので、続きは読みたい方だけどうぞ。





本当にどうでもいい話なのだけれど、これまで台湾に数え切れないほど来ていたというのに、住んでみて初めて知ることもまだまだ多い。その一つに「寄放(じーふぁー、のような音)」というものがある。

台湾で、たまにスタバに行くと(スタバの値段は日本とほぼ変わらず、こちらの給料水準と物価から考えるとかなり高いにもかかわらず、なぜか混んでいる)「今日は買一送一でーす」などと言っている時がある。これは、「まいいーそんいー」のような音で、「一杯買うと、もう一杯無料でもらえる」という意味だ。スタバだけでなく、街のドリンク屋(そのまま飲料店と書くw、読みは「いんりゃうでぃぇん」みたいな感じ)などでもよくある仕組みなのだが、例えば2人で同じ飲み物を買うと、一杯分の値段でよいわけなので、お得なのだ。「一」の部分は違う数字が入ることも多いが、つまりは◯杯買えば、◯杯が無料でもらえるという仕組み。この仕組み自体は、前から知っていた。

そして、台湾には、セブンイレブンやファミマといったコンビニが多々ある。こういった店では、日本と同じようにコーヒーマシーンが置いてあって、100円から200円ぐらいでそこそこ美味しいコーヒーが飲める。じつは日本でコンビニコーヒーが盛んになる前から台湾ではコーヒーマシーンを使ったコーヒーが提供されていたので、先見の明があったのかもしれない(笑)。そんなコーヒーがたまに「第二杯半價」となっていることがある。


セブンイレブンの提供するCITY CAFEの「第二杯半價」の広告

これは、コーヒーを「二杯買うと、二杯目が半額になる」という意味なのだが、スタバなどと違って、コンビニでコーヒーを買う時は一人のことが多いので、一人で二杯は飲まない。レジでコーヒーを頼むと、「二杯いるか?」と聞かれるのだが、返事はもちろん「一杯でいいです(一人で二杯も飲まんよ!)」だった。が、ある「第二杯半價」の期間にコーヒーを買った際、「二杯目は寄杯しますか?」と聞かれ、意味がよくわからなかったのだが、「そうします」と答えたところ、コーヒーの値段は二杯分(金額は一杯分とその半額を足したもの)払ったのに、コーヒーは一杯しか出てこなかった。そして、レシートになにやらスタンプを押して渡してくれた。ええ?もう一杯はいずこへ?

その後台湾人の友人に「寄杯ってなんぞや?」と渡されたレシートを見せながら聞いたところ、このスタンプが押されたレシートを持って同じ店に行けば、残りの一杯をもらえるとのこと。なるほど、取り置きができるんだ!と、謎が解けた。「寄杯」は「寄放一杯」の省略で、この行為を「寄放」というのだそう。そして、この記事のタイトルは、「寄放一杯」したい時に使うフレーズだ。

ちなみに、コンビニでは「第二杯半價」以外にも「第二個六折(2つ目は40%引き、六折とは、六掛けのこと)」などもあり、紙パックの飲み物やアイス、スイーツなどが「寄放」できる。


これが「寄放」した時のレシート。「寄放一瓶」は紙パックの飲み物

お菓子などなら2つ買っても持って帰れるが、コーヒーや冷蔵の飲み物など、保存が長くできないものは「寄放」できると本当に便利で、よく使うようになった。日本では、複数買うと安くなる場合に、取り置きをするということはしないような気がするので、おもしろい。

本当にどうでもいい話なのだが、メモ的に書いてみたくなったので、文章にしてみたが、長くなってすみません。

現場からは、以上です。

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