2015年6月10日水曜日

術後の検査(2年後:検査&手術病院でのフォローアップ)、放射線治療(フォローアップ5)

すこし時間がたってしまったが、術後2年目の検査と手術病院でのフォローアップ、放射線治療のフォローアップがあった。

前から書いている通り、私は東京都医療連携手帳(がん地域連携クリティカルパス)を使っており、術後のホルモン療法は乳がんを診断してくれたクリニック(連携先)にて管理してもらっている。この連携手帳を使う場合、特に経過が問題ない場合でも、1年に1回連携元となる病院(私の場合は手術病院)に検査結果を持って行き、診察を受ける。

去年はⅠCTPと呼ばれる、骨転移の腫瘍マーカーが基準よりも高くて、冷や汗をかいたけれども、今年はそれも基準内で、マンモグラフィーも超音波も問題なく、クリニックでの検査は無事終了。そこでも、10年間ホルモン療法を続けるとされるのは、どんなリスクがある人なのか、という話を聞くと、まだ決まってないらしいが、再発リスクのベースラインリスクとして用いられているリンパ節への転移など、または受けているならば多重遺伝子診断結果じゃないかという感じの話だった。私の場合は、今の基準だと5年で大丈夫だと思うけど、またその時になってみたら変わるかも、的な感じで。相変わらずよくわからないな〜と思いつつ、診断先生からは「ボンボン先生によろしく!」と。


そして、1年ぶりにボンボンの診察を受ける。今回は拍子抜けするほど診察が時間通りで、逆にビビってしまった。もしや、人気なくなった?とかね。まあ、推察される理由はあるんだけど、そうなのかもと、ちょっと納得してしまった。検査結果も問題ないですね、と一通り確認して「OK」を書き込んでくれ、LH-RHアゴニストは、生理が戻ってきたとしても、2年で終了にしましょうということになった。現状の不眠から始まった適応障害の話をしたところ、たぶん、LH-RHアゴニストの効果が薄れれば、だいぶ体調もよくなるはず、とのことだった。本当にそうであってほしいんだけど……。

そして、連携手帳というものを持って診察を受けに行っているのだが、今はたぶん変わったと思うんだけど、私がいただいている連携手帳の作りがあまりにもちゃち過ぎて、本当にびっくりしている。これは10年使うことになっているんだけど、どう考えてもありえないほどにひどい。紙の質が悪くてペラペラだし、使っているイラストが仰天するほどダサく(たぶん、ワードのクリップアートとか←マジか!)、ボンボン曰く「まあ、3年ぐらいで溶けちゃうんじゃないかと思うんで(←意外と面白いこと言うな!)、溶けたら溶けたでいいですよ〜」ですと。「こっちの病院も忘れないでくださいね」などと、そもそもあなたが私を絶対に忘れているだろうと思うようなことを言いながら、「また来年、元気な姿でお会いしましょう」と送り出してもらった。

その後は、放射線腫瘍科で恒例のフォローアップ。前回は新しい先生(←名前です)が別の科で研修をしているとかで違う先生にバトンタッチされていたので、1年ぶり。でも、たぶん、先生になりたてぐらいから担当してもらっているようなので、いろいろと覚えてくださっている。こちらは、ざっと色素沈着の状態を見て、「もうちょっと、ですね」と、やっぱりまだ少し残っている感じ。あとは、胸の音を聞いて終わり。

「この、放射線治療のフォローアップっていつまで続くんですか?」「一応、5年なんですけど、『お元気ですか?』的なものなので、もう、今の時期になってしまえば、来なくても大丈夫ですよ。放射線治療後に起きる症状が出る時期はほぼ終わってるので」ですと。あとは、先生も暇そうだったので、雑談。全然放射線治療とは関係ない、不眠からはじまった一連の話をして「お医者さんとかもそういうことってあるんですかね」と聞くと、先生の周りではあまり聞かないらしい。「ただ、外科の先生とか、ほんといつ寝てるんだってぐらい忙しそうですけどね〜」と。

2年目も無事終了。はやくLH-RHアゴニストの効果がなくなって、体が楽になりますように!

4 件のコメント:

  1. 初めまして。お元気そうでうれしいです。
    以前のブログを乳がん発覚後何度も読ませて頂いてました。
    おかげで病院での主治医の話もよく理解でき、スムーズに治療に
    入る事ができました。現在放射線治療の真っ最中です。
    専門知識はもちろんプロに聞きますが、sunday_touristさんの覚書は
    本当によくまとまっているしブログへのスタンスも私には
    とても心地よいものでした。
    個人的な覚書とありますが、公開してくださって感謝してます。
    こちらのブログも引き続き楽しませて頂いてます。
    ホルモン治療大変ですが(私は来月からです)体が楽に
    なるといいですね。

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    1. 風月さま

      初めまして。コメントどうもありがとうございます!
      放射線治療中とのこと、私も同じぐらいの時期から始めたのですが、今は期間も短くなったのでしょうか(先日読んでいたザンクトガレンコンセンサスにもこの件は載ってましたが、実際に日本で行われてるのかと思いまして)?

      本当に個人的な覚書が少しでもどなたかの役にたてたならば、嬉しく思います。
      ホルモン治療は、人によってその副作用も違いますし、私が陥っている状態は多くの人がおそらく、経験しないで済むものなので、あまり気にされませんよう。
      なら書くなってことなんですが、とりあえず、乳がん患者の性として何かがあると書いてしまうわけです・苦笑。
      お心遣い、ありがとうございました。またいつでもお寄りくださいませ。

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    2. 早速の返信ありがとうございます。
      私は放射線治療だけ専門の病院で受けていますが、そこでは従来通りの30回と一回の放射量を増やした20回が選択できます。担当の放射線医曰くどちらでもさほど効果は変わらないと。現在患者さんの選択割合は五分五分だそうです。全体的には一回の照射量を増やして回数を減らす傾向にあると言われてました。(市内の他の病院では既に20回の治療しかないところもあるそうです。)だから患者さんが決めてくださいって・・・・・それでもすごく迷いますねえ。
      地方でも期間が短くなる傾向らしいので全国的にもそうなんでしょうか。
      前のブログでもザンクトガレンコンセンサスの記事は興味深く読ませて頂きました。
      個人的治療記録だけどそれだけじゃない、Oncotype DXや詳しい用語解説や治療方針の傾向などおもしろいといっては語弊がありますがとても参考になりました。
      ていうか正直に言って読み応えがあっておもしろかったです。

      ホルモン治療は閉経前だと突然更年期症状にさらされるのでなかなかにツライのではないかと思います。私は既に閉経していてゆっくりと更年期を迎えているので、カットアウトされるのか・・・・と想像してしまいます。主治医の話だと閉経してもホルモンの影響はずっと続き凡そ10年毎にホルモンの変化があると。お互い気の長い話ですね・・・・・(-.-;)




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    3. 風月さま

      こちらこそ、ご返信ありがとうございました。
      なるほど、すでに、20回が普通になっているんですね。だと、4週間にまとめられて、1ヶ月間で終わらせられるのは、会社員だったりすると通院が減って楽かもしれませんね。何度か書いてますが、前のBlogで一番人気があるのはお金の記事で、ザンクトガレンコンセンサスやOncotype DXなどに関してよりもダントツです。みなさん、それだけお金にシビアなのだと思いますが、私も実際お金のことを考えるのは辛かったです…。でも、今となってみれば、会社員の組合健康保険というのは、本当に素晴らしい制度(それだけ保険料も払ってるわけなのですが)だとも思います。

      記事がおもしろいといっていただき、ありがとうございます。個人的な覚書ではあるのですが、自分が知りたかったことは誰も教えてくれなかったので(まあ、当たり前といえばそうなんですけど)、自分のために、なぜそうなのかがわかるように、自分の選択の根拠として納得できるように、書いていたという感じで、いま読み返すと、ほんとすごいボリューム!(と、他人事のようですが)、なんでこんなに書けたのかが不思議です。

      閉経後のホルモン治療はアロマターゼ阻害薬(AI)が主になるのだと思いますが、こちらも、SERMとは違った副作用があるようですが、効果がきちんとあることをお祈りいたします。おっしゃる通り、ホルモンというのは本当に複雑ですね…。

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